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2025/12/11
令和7年11月 268号(R07.11) 目標や目的意識を持って行動し体験をつもう

令和7年11月 268号(R07.11)

目標や目的意識を持って行動し体験をつもう

 以前、あるセミナーで講師が具体的な話を始める前に、「今日のセミナーで得られたもので、自分がどのように変化出来たら良いか」を、紙に書くように促した。講師によると、学べたものが予想していたものと違ったとしても、漠然と話を聞いているより学びや気づきが多いからだそうだ。「転んでもタダでは起きない」の精神で物事に当たれば、人より人生を楽しむことができるかも知れない。

 有名な3人のレンガ職人の話でも、一人目は、目的がなく与えられた作業をただこなすだけ。二人目は、生活することを目的に、仕事はミスなく行うことに気を配る。3人目だけが、出来上がるであろう建物とその存在意義を理解し、熱意を持って仕事をやっている。やっている作業自体は全く同じだ。しかし、たとえ金銭の報酬が一緒だとしても、精神的な満足度は3人目が一番大きいと想像できる。 さらに、仕事の品質にも差が現れると考えられる。誇りを持って仕事を行えば良い成果が期待できるからである。また、単調なつまらない仕事でも目標や希望があれば、根気よく完遂できることだろう。

 ある経営コンサルタントが「一人前は二流(以下)である」と述べてあった。業界未経験者が標準的な仕事でミスやクレームがないレベルになったとしても、とりあえずOKであるに過ぎない。学校の試験では60点(可)である。ファーストフード店等では、短期間で新人を一人前にするため、マニュアルに沿ってトレーニングを行う。雇う側もバイトも、さらにお客様も上質の接客対応を求めていないのでそれで良い。とりあえず、お客様が不満を感じなければ、余計な気配りなど無くても良い。

 ところで、雇われ料理人が将来、独立して自分の高級飲食店を持ちたいと思ったとしよう。そうなると料理のレシピを学んだり創作したりするわけだが、同じような食材を使っても、品種・産地・時期によって栄養素や味、旨味に違いが常に生じる。また、天候によって素材の品質も変わってくる。もし、同じ味の料理を提供したいのならば、基本レシピから経験と勘と仮説によって微調整する必要があるだろう。さらにお客様の好みや要望により味などを修正することも必要となる。これはお客様に、より満足のある商品サービスを提供したいと言う目的があれば、そうすると考えられる。

 小売店の販売員であっても、上得意のお客様に相応しい商品を仕入て提供したいと言う動機に駆られたりもする。仕事を通じて信頼と満足の共有をすることができるかも知れない。単なる、根性と巧みな話術で、お客様が本当はあまり買いたくない商品サービスを押し売りする必要も無くなる。売手と買手との立場は違っても、幸せの共演者となることが可能である。仕事の目的次第である。

 もっとも新人は、こうした上級でなく、現在の仕事の少し上の仕事の習得を短期的な目標とするのが普通だろう。人は誰でも成長したい欲求がある。適当な夢や目標があれば、それに向けて努力するものである。だからこそ、目的や目標意識を持って仕事を行おう。与えられた仕事だけをこなしていても、大きな成長は難しいもの。起きた出来事の善し悪しを一喜一憂しても仕方ない。

 目的意識があれば、たとえ不運や災害、トラブルがあっても、後の成長に繋げることができる。これが最大のメリットである。仕事もプライベートも同様に。そうであるなら、ハングリーからハングリー精神が得られ成功し、逆ならハングリーのままだろう。

 「何のために」を意識するだけで、思考や行動が変化する。目的意識が思考の[検索キーワード]とも言える大切なものだから。これらは、工夫し付加価値を生み出す源となる。